カスタマーレビュー
おすすめ度:
一気に読んでしまいました。
(2009-06-26)
小説など普段全く読まないのですが「面白い」と勧められて読みました。
で、実際に惹きつけられる展開に押され、それなりの文章量にも関わらず
一気に読んでしまいました。裏表紙にあるように、主人公は誰かにハメられて
しまうのですが、私が予想していた犯人とは全く違う人物で驚愕しました。
主人公がその人物を特定してもすぐに明らかにならず、後半の裁判の中でさりげなく
明らかになるスタイルも押し付けがましくなく、シャープさを感じました。
捕まっても尋問されても、主人公はある一点を守り抜きます。
罪に問われようが釈放されようが、見事なまでにプライドの高い生き様を貫きます。
場合によっては情状酌量になったかも知れないのに、それを守ることでリスクにも
なりうるのに、ただ「犯行を暴くこと」だけが推理ではないんだなーと奥深さを
感じさせられました。
推理小説もサスペンスドラマも見ない私にとって、こう考えてしまうことは
ズレているのかも知れませんが・・・トリックが暴かれる原因となったものが
あまりにも「偶然」に依存したものが多い。主人公が捨てた靴を清掃員が拾い、
自宅で所持していたなどはあまりにも「出来すぎ」感が否めません。
また刑事の推理も同じことの復唱が多いので、もっとページを薄くして端的に
まとめてもいいんじゃないかと思いました。
都合よすぎる展開が気になる
(2008-11-28)
夫の愛人だと名乗る女性からの電話の内容は、恭子のプライドをずたずたに
引き裂いた。恭子はその女性を毒殺するが、なぜか違和感を覚える。電話で
話していたような妊娠の事実はなかった。さらに、恭子が見た夫と愛人関口
真弓の二人が写った写真も、警察が駆けつけたときには現場から消えていた・・・。
「罠にはめられた?」気づいた恭子が取った行動は?
愛人からの電話は、恭子を罠にはめようと仕組まれたものだった。だが、たった
1回の電話で、しかも今までに一度も会ったことのない女性がいくらひどい
ことを言ったとしても、心の中に芽生えた殺意をすぐに実行に移そうとする
だろうか?あまりにも短絡的過ぎるような気がする。中盤の部分は面白いの
だが、そこに行くまでの過程と、後半の事件の顛末にはかなり疑問な点がある。
完璧に他人の行動を読むことは不可能だと思うのに、作者は自分の都合の
いいようにストーリーを展開している。そこにかなりの不自然さを感じた。
ラストも、私個人としては唖然!使い古されたサスペンスドラマの結末・・・
そんな感じだった。もう少し考えてほしかった。そうすれば、読後は違った
印象になったのではないだろうか。残念!
刑事の捜査情報を逆手にとる主人公の鋭い推察力―読み応えある長編作品!
(2008-10-26)
サスペンスの長編作品を読むことの魅力の1つは、結末が容易に分からないということだろう。そこに辿り着くまでに数々の頁を読むべく、読者はそれなりの努力を払わないといけない。だからこそ、読了したあとの充実感に浸ることができるのだ。本書は、著者である天野節子氏(1946年生まれ)のなんとデビュー作。内容やみずみずしい文体からしてまだ若い書き手なのかと思ったが、実際は違った。今後も注目すべき作家の一人になるであろう。こんな傑作品を書いたのだから。
たまたま二夜連続で放送されたテレビドラマ(米倉涼子主演)も好印象で、原作も併せて読んでみたかった。500頁近い分量ではあったが、読み耽ることができたのは、本書の躍動感に富んだ展開構成の素晴らしさと、最終的な到達点がドラマとどう異なっているのかを確かめたいという一心で、本書と向きあったからだろう。確かに異なっていた、それも大きく。本書の終末は私にはやや意外であり、やや残念でもあった。冷静な頭脳をフルに駆使して、刑事の捜査情報を自らの立場に有利にさせる主人公・瀬野恭子(米倉役)の<巧みさ>は圧巻だった。戸田刑事の地道な捜査かつ「刑事の直感」を頑なに信じる強さにもそれなりのインパクトを覚えるが、やはり役者としての格は恭子のほうが一枚上だったに違いない。それならば、その姿勢を最後まで貫徹させてほしかったと願うのは私だけであろうか。この点では余韻を残すドラマのエンディングのほうがしっくりした。
ドラマと原作の違いも顕著だが、今回はどちらも楽しめた。犯人の「殺害動機が弱い」という意見もあるが、著者自身が、「通常の人間ならば多少の理解に苦しむ弱い動機」に基づく犯行を当初から想定していたとしたら、特に違和感はないだろう。「動機」の捉え方も多様である。頭の切れる女性はとにかく手強いことを痛感させられる、本格的な長編サスペンスであった。読み応えある作品をどうぞ。
ストーリーはなかなか面白い
(2008-09-25)
氷のように冷たく美しいセレブ女性が、あるきっかけで殺人を犯してしまう。頭の回転が速いため裁判も巧みに乗り切り逃げ切れそうだったのだが、最後にドジを踏んでしまい・・・。惜しいと思うのは、主人公の完璧なイメージを最後まで崩してほしくなかったかな。(逆に最後の悲劇が良いという意見もありそうで、好みの問題かもしれないけど)
デビュー作でこれだけの作品が書けるのは凄いのでは。どんでん返しもあるし(すっかりダマされた(笑))。ただ、何かを深く掘り下げるという感じではない。娯楽小説としてはそこそこ楽しめます。
う〜ん…
(2008-09-22)
スゴイ展開だ!的な書店のポップで惹かれて購入。 読んでみたが… そんなに言う程の驚きの展開ではなかった。 多少二転三転する展開に驚きはあるが、 トリック自体もありきたりな気がするし、 登場人物の描写が弱いせいか、恭子が犯行に至る動機、犯行に至らせた第三者の動機、恭子にこだわる刑事の気持ち…もろもろに説得力がないように感じた。
この手のミステリーは大どんでん返しがないならその分、人間の細かい心理状態で読ませてほしかったかな…
これじゃ火サスじゃない…?ちょっと残念。
おすすめ度:
一気に読んでしまいました。
小説など普段全く読まないのですが「面白い」と勧められて読みました。
で、実際に惹きつけられる展開に押され、それなりの文章量にも関わらず
一気に読んでしまいました。裏表紙にあるように、主人公は誰かにハメられて
しまうのですが、私が予想していた犯人とは全く違う人物で驚愕しました。
主人公がその人物を特定してもすぐに明らかにならず、後半の裁判の中でさりげなく
明らかになるスタイルも押し付けがましくなく、シャープさを感じました。
捕まっても尋問されても、主人公はある一点を守り抜きます。
罪に問われようが釈放されようが、見事なまでにプライドの高い生き様を貫きます。
場合によっては情状酌量になったかも知れないのに、それを守ることでリスクにも
なりうるのに、ただ「犯行を暴くこと」だけが推理ではないんだなーと奥深さを
感じさせられました。
推理小説もサスペンスドラマも見ない私にとって、こう考えてしまうことは
ズレているのかも知れませんが・・・トリックが暴かれる原因となったものが
あまりにも「偶然」に依存したものが多い。主人公が捨てた靴を清掃員が拾い、
自宅で所持していたなどはあまりにも「出来すぎ」感が否めません。
また刑事の推理も同じことの復唱が多いので、もっとページを薄くして端的に
まとめてもいいんじゃないかと思いました。
都合よすぎる展開が気になる
夫の愛人だと名乗る女性からの電話の内容は、恭子のプライドをずたずたに
引き裂いた。恭子はその女性を毒殺するが、なぜか違和感を覚える。電話で
話していたような妊娠の事実はなかった。さらに、恭子が見た夫と愛人関口
真弓の二人が写った写真も、警察が駆けつけたときには現場から消えていた・・・。
「罠にはめられた?」気づいた恭子が取った行動は?
愛人からの電話は、恭子を罠にはめようと仕組まれたものだった。だが、たった
1回の電話で、しかも今までに一度も会ったことのない女性がいくらひどい
ことを言ったとしても、心の中に芽生えた殺意をすぐに実行に移そうとする
だろうか?あまりにも短絡的過ぎるような気がする。中盤の部分は面白いの
だが、そこに行くまでの過程と、後半の事件の顛末にはかなり疑問な点がある。
完璧に他人の行動を読むことは不可能だと思うのに、作者は自分の都合の
いいようにストーリーを展開している。そこにかなりの不自然さを感じた。
ラストも、私個人としては唖然!使い古されたサスペンスドラマの結末・・・
そんな感じだった。もう少し考えてほしかった。そうすれば、読後は違った
印象になったのではないだろうか。残念!
刑事の捜査情報を逆手にとる主人公の鋭い推察力―読み応えある長編作品!
サスペンスの長編作品を読むことの魅力の1つは、結末が容易に分からないということだろう。そこに辿り着くまでに数々の頁を読むべく、読者はそれなりの努力を払わないといけない。だからこそ、読了したあとの充実感に浸ることができるのだ。本書は、著者である天野節子氏(1946年生まれ)のなんとデビュー作。内容やみずみずしい文体からしてまだ若い書き手なのかと思ったが、実際は違った。今後も注目すべき作家の一人になるであろう。こんな傑作品を書いたのだから。
たまたま二夜連続で放送されたテレビドラマ(米倉涼子主演)も好印象で、原作も併せて読んでみたかった。500頁近い分量ではあったが、読み耽ることができたのは、本書の躍動感に富んだ展開構成の素晴らしさと、最終的な到達点がドラマとどう異なっているのかを確かめたいという一心で、本書と向きあったからだろう。確かに異なっていた、それも大きく。本書の終末は私にはやや意外であり、やや残念でもあった。冷静な頭脳をフルに駆使して、刑事の捜査情報を自らの立場に有利にさせる主人公・瀬野恭子(米倉役)の<巧みさ>は圧巻だった。戸田刑事の地道な捜査かつ「刑事の直感」を頑なに信じる強さにもそれなりのインパクトを覚えるが、やはり役者としての格は恭子のほうが一枚上だったに違いない。それならば、その姿勢を最後まで貫徹させてほしかったと願うのは私だけであろうか。この点では余韻を残すドラマのエンディングのほうがしっくりした。
ドラマと原作の違いも顕著だが、今回はどちらも楽しめた。犯人の「殺害動機が弱い」という意見もあるが、著者自身が、「通常の人間ならば多少の理解に苦しむ弱い動機」に基づく犯行を当初から想定していたとしたら、特に違和感はないだろう。「動機」の捉え方も多様である。頭の切れる女性はとにかく手強いことを痛感させられる、本格的な長編サスペンスであった。読み応えある作品をどうぞ。
ストーリーはなかなか面白い
氷のように冷たく美しいセレブ女性が、あるきっかけで殺人を犯してしまう。頭の回転が速いため裁判も巧みに乗り切り逃げ切れそうだったのだが、最後にドジを踏んでしまい・・・。惜しいと思うのは、主人公の完璧なイメージを最後まで崩してほしくなかったかな。(逆に最後の悲劇が良いという意見もありそうで、好みの問題かもしれないけど)
デビュー作でこれだけの作品が書けるのは凄いのでは。どんでん返しもあるし(すっかりダマされた(笑))。ただ、何かを深く掘り下げるという感じではない。娯楽小説としてはそこそこ楽しめます。
う〜ん…
スゴイ展開だ!的な書店のポップで惹かれて購入。 読んでみたが… そんなに言う程の驚きの展開ではなかった。 多少二転三転する展開に驚きはあるが、 トリック自体もありきたりな気がするし、 登場人物の描写が弱いせいか、恭子が犯行に至る動機、犯行に至らせた第三者の動機、恭子にこだわる刑事の気持ち…もろもろに説得力がないように感じた。
この手のミステリーは大どんでん返しがないならその分、人間の細かい心理状態で読ませてほしかったかな…
これじゃ火サスじゃない…?ちょっと残念。
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